ノブレス・オブリージュについて

■「ノブレス・オブリージュ」とは

ノブレス・オブリージュ」 は引用元に記載された通り、フランス発祥の精神論?で「貴族が(社会貢献)義務を負う」という意味らしく、王族(日本では皇族)に至っては「王族(皇族) はより多くの義務を負わねばならない」と規定する、中世〜近世ヨーロッパの貴族や王族に求められた道徳観、日本では第二次大戦終結までの皇室及び旧貴族 と、江戸時代の武士階級にも通ずる、と言う説もある模様・・・

既 にご薨去された昭和天皇陛下が死の直前まで、「一部の特別な主義・思想の方から見れば滑稽に感じるほど、またはもう引退なされては如何だろうか?との勧告 も顧みず、(もう老衰が進行して[或いは体調不良や、激務などの事由で]歩く方向を勘違いされた時に、お付きの方に歩く方向を強制的に変更されたりしても 尚)、公務を果たさねばと邁進する姿はの根本は何か?」という点に関しては、【日本式のノブレス・オブリージュ的な精神・義務感の発露】と申し上げても、 全く差し支えはないと考えています。
(現代の日本国憲法にも明確に規定された、日本国民全体の精神を象徴する天皇(陛下)としての行為であると愚考しています)

ノブレス・オブリージュ」という用語は「一部のアニメ」などでも使用されているらしく、言葉の認知度は最近増しているかも知れませんが、「ノブレス・オブリージュ」本来の意味が、(見たことが無くて判断できませんが)正しく伝わっているかどうかは疑問が残ります。(汗)

 恵まれない方々への奉仕活動や地域への社会貢献に寄与する方々は、相手から感謝の気持ちを頂く事に加えて、少しでも相手が幸せになれば喜びを感じる事が可能な、「ノブレス・オブリージュの精神」から見ても賞賛すべき方々であると思います。

 しかしながら、現在の日本社会を倫理的モラル・ハザード(仮称)が席巻する状況では、先ず「倫理的利己主義」の育成支援を行ない、社会全体のモラルや倫理観・道徳観などが成熟するに従って、社会全体での「利他的行動」に基く「互恵的利他主義」の段階へ至れるのでは無いか?、と愚考する次第です。


 *最近考えているテーマの中で書いた記事内容をシンプルにし、内容を分割した記事です。